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JR静岡の駅に導入されたNOA連動型放送を調査してみた

今回も、前回に引き続きJR静岡の話題をしたいと思います。

2017年11月から12月にかけて、JR静岡の東海道本線の駅に新型の自動アナウンス「NOA連動型放送」が導入されました。これは、運行管理システムの更新に合わせたもので、これにより村山明さんとよしいけいこさんによる「東海道型放送」は役目を終えました。これまでの東海道型放送には、接近放送・発車放送・案内放送の3種類が存在していましたが、NOA連動型放送はこれに加え、次列車予告放送が流れるようになりました。
今回は、このNOA連動型放送について少し調査してみました。


【接近放送】
東海道型放送と同様、種別・行き先・両数・乗車位置などを案内します。ただし、東海道型放送では
「普通列車、○○行きが、○両編成で、到着します。黄色い線の内側へお下がりください。」
だったのに対し、NOA連動型放送では
「普通列車、○○行きが到着します。危ないですから、黄色い線より内側にお下がりください。この列車は、○両編成です。」
と、一部で言い回しが変更されています。個人的には、東海道型放送のほうがスマートな言い回しで好きでしたが・・・。
また、通過列車の際に「貨物列車が通過します」など種別まで言うのは、東海道型放送から引き継いでいます。ただし、東海道型放送では停車列車、通過列車、出庫列車で冒頭のチャイムが異なっていましたが、NOA連動型放送ではすべて統一され、冒頭のチャイムを聴いただけでは停車列車と通過列車の区別ができなくなりました。
そして、東海道型放送には無かった特徴としては、切り離しに関する案内が流れることです。例えば、沼津駅でうしろより2両を切り離す下り列車があったとすると、その手前の三島駅でも
「なお、この列車は、沼津駅で、うしろより2両を切り離します。」
という案内が流れます。東海道型放送では、切り離しを行う駅では「当駅で、うしろより2両を切り離します。」と案内することはあっても、その手前の駅で案内することはありませんでした。NOA連動型放送になって進化した点といえます。
なお、東海道型放送のときに存在していた「この列車は、○○、□□、△△の順に、停車します」という停車駅案内は、NOA連動型放送にも受け継がれていますが、東海道型放送では次駅が終点の場合には停車駅案内を省略していたのに対し、NOA連動型放送では
「次の停車駅は、終点○○です。」
と案内が流れるようになりました。一方で、2駅先が終点の場合、東海道型放送では「この列車は○○、□□の順に停車します」と本来3駅分の停車駅を案内するところで2駅分の案内をしていましたが、NOA連動型放送では
「この列車は、○○に停車します。」
と途中駅1駅のみ案内するようになりました。なお、折り返し別の行き先となる列車など、停車駅案内が省略される場合があります。
特筆すべきは、東海道型放送では番線ごとに男声・女声を使い分けていたのに対し、NOA連動型放送では上り列車・下り列車で男声・女声を使い分けていることです。そのため、三島駅1番線のように上下列車が供用するホームでは、男声と女声が両方流れることになります。また、当駅止まりの列車でも上り方に回送されるか下り方に回送されるかで男声・女声が異なるため、沼津駅2番線・3番線のように両方向に列車が発車できるホームについても、男声と女声が両方流れます。
ただし、この上下列車の使い分けにも例外があるようで、例えば、下り列車しか発着のできない沼津駅1番線は、通常の列車は女声が流れますが、当駅止まりの列車のみなぜか男声が流れます。



【発車放送】
東海道型放送と同様、入換信号機によって列車が発車する際に流れます。入換信号機がある駅でしか流れないため、聴ける駅が限られます。東海道型放送では
「まもなく、○番線から列車が発車します。黄色い線の内側へお下がりください。」
だったのに対し、NOA連動型放送は
「まもなく、○番線から列車が出発します。黄色い線より内側にお下がりください。」
と、言い回しが変更されています。
また、先ほど接近放送では上り・下りで男声・女声を使い分けていると書きましたが、この発車放送については使い分けていないのでは・・・と思っています。というのも、沼津駅3番線から上り方に発車する際に、男声が流れる場合と女声が流れる場合の両パターンを確認しているためです。入換信号機の開通進路によって使い分けている可能性があります。ちなみに、東海道型放送のときは接近放送と同様、番線ごとに使い分けていました。
また、東海道型放送のときは冒頭にチャイムが入りましたが、NOA連動型放送にはチャイムは無く、いきなり放送が流れます。入換信号機のタイミングを把握していないと、収録が難しい放送です。というか、なんでこの放送だけ「発車」ではなく「出発」と流れるのか・・・。



【案内放送】
東海道型放送と同様、始発駅などで長時間(おおむね3分以上)停車する列車に対して流れます。長時間列車が停車する駅でしか流れないので、聴ける駅が限られます。
「○番線に停車中の列車は、○時○○分発、普通列車、○○行きです。」
と東海道型放送と同様の言い回しとなっており、他線に直通する列車では
「この列車は、○○から、○○線に入ります。ご注意ください。」
という案内が入るのも東海道型放送と同様となっています。また、東海道型放送では、回送列車に対しては案内放送は流れませんでしたが、NOA連動型放送では
「○番線に停車中の列車は、回送列車です。ご乗車いただけません。」
という案内が流れるようになりました。
さらに、沼津駅のように御殿場線ホームから東海道本線の列車が発車する、もしくは三島駅のように上りホームから下り列車が発車するなど、本来のホームとは異なるホームから列車が発車する場合は、本来のホームに対して
「○時○○分発、普通列車、○○行きは、○番線から発車します。」
という注意喚起案内が流れます。例えば、本来は下り列車は2番線に発着するが、次の下り列車が例外的に4番線から発車するような場合、2番線では上の放送が流れるようになっています。
なお、いずれの放送も東海道型放送と同様3分に1回の頻度で流れますが、その列車に対する出発信号機が開通した時点で流れなくなるようです。また、注意喚起案内についてはまだ不明な点も多いですが、本来のホームから前列車が出発してから、該当列車に対する出発信号機が開通するまでの間に流れるようです。ただし、前列車の発車後にも貨物列車や当駅止まりの列車など、乗車の可否を問わず本来のホームを使用する列車がある場合は流れないようです。そのため、収録はかなり難しいと思われます。
なお、東海道型放送では案内放送の冒頭にチャイムが入りましたが、NOA連動型放送では省略されており、注意喚起案内放送のみ冒頭にチャイムが入ります。



【次列車予告放送】
東海道型放送には無く、NOA連動型放送で新たに導入されました。冒頭にチャイムが入ったあと、
「次に、○番線から、発車します列車は、○時○○分発、普通列車、○○行きです。この列車は○両編成です。乗車位置は、○色の数字、○番から、○番です。」
と、種別・行き先・両数・乗車位置などを、次列車発車時刻の12分ほど前から3分に1回程度案内します。"程度"というのは、必ずしも3分に1回とは限らないためです。原因は分かりませんが、3分30秒ほど間が開く場合もありました。ただ、放送の間隔が3分以下になることは無いようです。なお、前の列車との間隔が12分以下の場合は、前の列車が発車次第流れ始めます。ただし、次列車までの間に貨物列車や回送列車などが着発・通過する場合は、次列車の発車時刻まで12分を切ったとしても、その列車が到着・通過するまでアナウンスは流れません。
また、次列車が時間調整などで長時間停車するような場合(例えば、沼津駅23:19発御殿場行きは、沼津駅に22:51着となっており、沼津駅で28分間停車します)は、該当列車の到着時刻の5分ほど前から3分に1回程度流れるようになっているようです。なお、折り返し列車の場合は基本的に流れないようですが、過去に一度だけ三島駅4番線で流れたのを聴いたことがあるので、条件が揃えば流れるのかもしれません・・・。
流れるタイミングが掴みづらく、一番収録に苦戦する放送ではないかと思います。
なお、列車によっては乗車位置を案内しない場合があるのを確認しています。



思いのほか長文になってしまいましたが、とりあえず現状私が把握しているNOA連動型放送についてまとめてみました。新たに次列車予告放送が導入された点が、NOA連動型放送の最大の特徴といえそうです。
なお、NOA連動型放送は、アナウンス同士で被ることはなく、あとから流れる放送が優先されるようになっています。例えば、次列車予告放送の途中で接近放送が被った場合は、途中であっても次列車予告放送はその時点で打ち切られ、接近放送が流れます。先ほど書いたように、次列車予告放送は発車時刻の12分ほど前から3分に1回程度流れるので、最後に次列車予告放送が流れるのは発車時刻の3分前となり、これが接近放送と被ることが多いように感じます。
そして、このNOA連動型放送、導入直後は普通列車を「普通」と案内していましたが、12月25日頃になって「普通列車」と案内するように変更されました。このため、「普通」という言い回しを聴くことができたのは1ヶ月程度の短期間のみでした。
さらに、3月23日頃に「黄色い線より内側に」が「黄色い点字ブロックの内側まで」という言い回しに変更されました。

合成音声のため、更新が容易ということもあり、今後も小規模な更新が続くかもしれません。収録者泣かせです・・・。

NOA連動型放送に対する個人的な見解ですが、次列車予告放送や注意喚起案内放送が新たに導入されたのは利便性向上のために良いことであると思います。
ただ、やはり合成音声のせいなのか、今までの東海道型放送に比べると、若干聴き取りづらいように感じますし、イントネーションや単語の区切りに若干違和感があります。逆に、今までの東海道型放送が驚きの完成度の高さだったということだったのでしょう。上野東京ラインの開業時に、わざわざ「東京経由○○行き」というパーツを追加したり、グリーン車の乗車位置を案内するように改良していましたが、2年経たないうちに置き換えられてしまいました・・・。

ニコニコ動画に投稿している「ロング・オブ・シズオカ」をはじめとするJR静岡関連の動画には村山明さんやよしいけいこさんの自動アナウンスを使用させていただいたりと思い出のあるアナウンスだっただけに、声を聴くことができなくなってしまったのは非常に残念です。
村山明さん、よしいけいこさん、長い間お疲れ様でした。
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鉄道や路線バスの写真撮影が趣味で、最近は道路系や深夜アニメ(「ラブライブ!」とか「ヤマノススメ」とか)にもハマってしまっている救いようのないニコ厨です(orz
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