台風18号による由比駅~興津駅間不通時の富士駅の様子

10月6日に静岡県を通過した台風18号。県内各地で浸水や土砂崩れなどの被害がありました。また、平日の朝ラッシュ時間帯を直撃したこともあり、交通機関にも大きな乱れが出ました。
中でも、東海道本線の由比駅~興津駅間では大規模な土砂崩れが発生し、16日に現場が復旧するまでの10日間、同区間は不通となっていました。当然ながら、貨物列車や特急列車は動かすことができず、特急「ふじかわ」や人気の寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」も運休を余儀なくされました。普通列車については、バスや新幹線による代替輸送が行われましたが、ここで気になったのが下り列車が由比で折り返し運転となっていることでした。上り列車の興津折り返しについては、通常のダイヤでもありますが、下り列車の由比折り返しは通常のダイヤでは存在しません。一体どのような状態になっているのか気になったため、様子を見るために富士駅へ行ってきました。


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富士駅のコンコースです。中央に写っている掲示板には、代替輸送について書かれていました。

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時刻表です。通常の時刻表の上から、臨時の時刻表が貼られています。この光景を見ると、東日本大震災直後の節電ダイヤを思い出してしまいます・・・。

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下り列車はもちろんですが、上り列車も通常のダイヤの半分程度の本数となっていました。これは、由比~興津間が不通となったために静岡運輸区の車両が使用できなくなり、富士運輸区と沼津運輸区の車両だけで由比~熱海間と御殿場線、身延線の列車を運行しなければならなくなってしまったために、車両が不足してしまったためと思われます。

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富士駅のコンコースに設置されている電光掲示板です。下り方面はすべて由比行きとなっており、また、列車種別もすべて臨時となっています。運転間隔は、時間帯によっても違いましたが、私が訪れた時はおおむね40分に1本程度の本数でした。こちらも、通常のダイヤの半分程度の本数ですね。

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続いて、3番線に設置されている電光掲示板です。
3番線は通常、ほとんど使用されないので、珍しい光景といえます。また、両数については表示がありませんでした。私が訪れた時間帯は、由比行きはすべて3番線で折り返していました。

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由比行きとして使用されていたのは、373系でした。富士~由比間をピストンで走っているようです。肝心の行き先表示は、前面・側面ともに「臨時」で、残念ながら「由比」の行き先表示を見ることはできませんでした。おそらく、車内の電光掲示板などでは由比行きの表示を見ることができたと思われますが・・・。
気になる乗車率は、良くて20パーセントくらいでしたでしょうか。


そして、何よりも驚いたのが、自動アナウンスがしっかりと由比行きに対応していたことです。
接近アナウンスでは・・・


「この列車は、折り返し、○時○分発、臨時列車、由比行きとなります。」

という放送でした。
停車時間が長い場合に流れる案内アナウンスも対応しており・・・


「3番線に、停車中の列車は、○時○分発、臨時列車、由比行きです。」

という放送でした。まさか自動アナウンスに「由比行き」というパーツが入っているとは思ってもいませんでした。貴重なものを聴くことができました。

一方、上り列車については、私がいた時間帯はほとんどが5番線から発車していました。5番線は下りの本線で、本来は下り列車しか発車しないため、誤って由比方面に向かう人が乗車しないように駅員さんによる案内が繰り返し流れていました。
下り列車が3番線、上り列車が5番線からの発車のため、富士駅を跨いで列車を利用する人は階段やエスカレーターでホームを移動しなければならず、少し不便だったのではないかと思います。もっとも、見ていた感じでは多くの人が富士駅で代替輸送に乗り換えており、列車を乗り継ぐ人は少ないようでしたが・・・。逆に、上下列車が同時に到着した際にホーム上の混雑を防ぐために、あえて別々のホームに発着させていたのかもしれません。

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最後に、身延線の電光掲示板なのですが、なぜか一番下段だけが中途半端に隠されていました。
また、収録の合間に身延線のホームに行ったのですが、なんと発車時に発車アナウンスを扱っていました。


「○番線から、○○行きの、列車が、発車します。ドアが閉まります。ご注意ください。」

というものでした。これは、過去にわずかな期間のみ沼津駅で使用されていたものと同じものです。ホーム上のスイッチを操作することで流れるので、ワンマン列車の多い身延線では扱える列車が限られます。まさか流れるとは思っていなかったので、非常に驚きました。


今回の土砂崩れ、当初は20日頃の復旧となる見込みでしたが、関係者の方々の尽力により、4日も早い16日に復旧しました。日頃、私たちが快適に鉄道を利用できるのは、日々整備・点検をしてくださっている関係者の方々のおかげであると、感謝しなければなりません。
同時に、今回の災害によって、由比~興津間の脆さというものを知ることにもなりました。海と山に挟まれ、わずかな平地に東海道本線・国道1号線・東名高速道路と日本の大動脈が3本も密集するこの区間。今回は東海道本線のみの被害で済みましたが、巨大地震や富士山の噴火が危惧されている現在、何か対策を施す必要がありそうです。
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