吹上峠の隧道めぐり

最初に・・・今回の記事はとてつもなく長いですw また、道路系の話となりますのでご了承ください。


実は、前回紹介した「日本一長い踏切」の調査後、せっかく拝島まで来たので、そのまま青梅市の吹上峠にある隧道をめぐってきたんです。

吹上峠は青梅市成木地区にあり、現道の「新吹上トンネル」と旧道の「吹上隧道」、さらに旧旧道の「旧吹上隧道」、そして峠をそのまま越える古道が残っているということで、よく知られています。ちなみに、旧道の「吹上隧道」は霊的な意味でも有名だそうですが・・・。


吹上峠へは東青梅駅から都営バスの「上成木行き」か「成木循環(トンネル回り)」が出ているので、それを利用します。

黒沢バス停
「黒沢」というバス停で降りると、目の前に現道と旧旧道の分岐があります。写真奥で右に分岐する道が旧旧道です。
旧道との分岐点は別の場所にあるので、まずは現道を進んでみます。

新吹上トンネル1
現道は2車線規格ですが、歩道が無いので歩くのは少し怖いです。交通量自体はそこまで多くはないです。

新吹上トンネル2
トンネルが近くなってくると歩道が登場します。そして、右に分岐する道が・・・。これが旧道です。おそらく歩道が作られている部分が新道部分ということなのでしょう。

新吹上トンネル3
現道の「新吹上トンネル」に到着です。1989年竣工とのことですが、デザインを見ても最近のトンネルという感じがします。
左側に写っている階段が気になりますが、調べ忘れましたw

新吹上トンネル4
延長604m・・・。今回、徒歩で探索している私にはキツい距離です(orz
とりあえず反対側まで抜けます。

新吹上トンネル5
新しいトンネルだけあって、とにかくまっすぐでした。また、内部には火災報知機と非常電話が設置されています。
出口付近には「信号あり」の大きな警戒標識が設置されており、ドライバーの注意を促しています。

新吹上トンネル6
「新吹上トンネル」反対側です。写真右側にガードレールが途切れている場所がありますが、そこが旧道の分岐です。
こちら側の旧旧道の分岐は旧道にあるため、現道からの分岐はこの旧道のみです。

では、続いてこちら側から旧道を調査したいと思います。

吹上隧道1
この写真には写っていませんが、旧道の入口には車止めがあるため自動車での通行はできません。左側に写っている祠の中には仏像があり、軽く会釈して旧道に入らせていただきました。

吹上隧道2
新吹上トンネルの開通により1993年に廃止された旧道ですが、15年以上経った今でも非常に状態が良いです。立ち入り禁止になっていないため、歩行者や自転車が今でも使用しているのでしょう。センターラインもうっすら残っています。

吹上隧道3
旧道は小刻みなカーブを繰り返しながら標高を上げていきます。もともとは2車線あった道幅が、植物の浸食によって1車線ほどになっています。やはり廃道なのですね。

吹上隧道5
旧道の最大の見せ場は、隧道までの間に1ヶ所存在するヘアピンカーブです。路面にうっすらと赤い塗装がされているのが分かります。

吹上隧道4
左を見ると、これから通る道が見えました。しっかりとした石垣が続いています。もしかしたら、この石垣は旧旧道時代からのものなのかもしれません。

吹上隧道6  吹上隧道7
そしてこの大ヘアピンカーブ! 写真の左から右へ向かって上っています。おそらく、旧道が廃止された最大の原因は、このヘアピンカーブなのでしょう・・・。
ヘアピンのちょうど真ん中あたりにある橋には「吹上橋」の銘板と、「北小曽木川」の標識が立てかけてありました。なんか標識が妙に新しい気が・・・。

吹上隧道8
ヘアピンカーブを過ぎると、不自然に配置されたガードレールが1本・・・。なんのためでしょうかね?

吹上隧道9
道は緩やかに登っていきます。ところどころにある街灯ですが、今でも夜になるとしっかり点灯するそうです。使用する人がいる証拠ですね。

吹上隧道10
ここにきて標識が現れました。この道幅でも最高速度は30キロに抑えられていたのですね。

吹上隧道11 吹上隧道12
その先のカーブには旧道では唯一残っていると思われる「成木街道」の標識がありました。カーブで目につきやすい所にあるので、わざと残しているのでしょうかね。

吹上隧道13
このカーブを過ぎたところで右に分岐が現れます。これが旧旧道です。夏場は草木がすごくて見逃してしまいそうな分岐ですね・・・。
とりあえずまっすぐ旧道を進みます。

吹上隧道14
「この先車の通り抜けは出来ません。」という看板が現れました。隧道が近いようです。「車」という表現だと自転車も含まれてしまいますが、この場合どうなんでしょうかね?

吹上隧道15
隧道きたああああ! 右に見える道のようなものは川でした。路面の状態からすると、雨の日は道路の上を川が流れるようですね・・・。この日は弱い雨が降ったりやんだりでした。

吹上隧道16  吹上隧道17
これが霊的な意味でも有名な「吹上隧道」・・・。1953年竣工、全長245mです。コンクリート製ですが、さりげなく左右に飾りの模様が付けられ、重厚な印象です。

やべぇ、マジで怖いよこれ・・・。写真じゃ全然分かりませんが、明らか空気がおかしいです・・・。でも、俺も男だZE! ここで食い下がったらプライドが許さぬ・・・。

吹上隧道18
入ってから気づいた、なぜ電気が点いてるだZE? やはり今でも少なからず使用する人がいるってことなんでしょうか。それにしても、電気があるのにこの暗さ・・・。

と、後方から何かが走ってくるような音が・・・。いやあああああ! 俺逃げてえええええ!!
すると、「こんにちは~」・・・

吹上隧道20
通り過ぎて行ったのはサイクリストの方でしたw もちろんこちらからも「こんにちは~」と挨拶を返しましたよ。やはりこの隧道を使っている方がいるのですね。

それにしても・・・マジでびっくりしました。おそらくサイクリストの方も私に驚いたでしょうね。

吹上隧道20
というわけで、どうにか反対側に到着です。250mの長さを思い知らされましたw とりあえず心霊現象は起こらなかったようです。写真にも動画にもそれらしきものは・・・。

吹上隧道21
隧道を出ると、すぐに道は右へカーブします。左の壁に開いている穴が気になるところです。

吹上隧道22
こちら側は植物による浸食が激しく、センターライン付近のみ路面が顔を覗かせている状態です。

吹上隧道23
そしてそのまますぐに現道に合流します。入口にはやはり車止めがあり、自動車での進入はできません。

新吹上トンネルと旧道
現道の新吹上トンネルのすぐ脇に合流します。だいぶ前に現道からも見た光景ですね。

旧道の合流点を見たところで、少し戻って吹上隧道手前の分岐点から、今度は旧旧道を辿っていきたいと思います。

旧吹上隧道8
左が旧道、右が旧旧道です。2車線幅の旧道に対し、旧旧道は人1人が通れる程度の幅しかありません。

旧吹上隧道10
わずかな踏み跡をだどってどうにか歩けますが、一部路肩が崩れている場所もあり、かなり注意が必要です。
というか、植物についた水滴が服に・・・。これだから雨上がりは嫌ですねw

旧吹上隧道11
突如足元にワイヤーが。孔明の罠・・・ではなく、この真下で旧道が「吹上隧道」に入っているため、落石防止関連のものなのでしょう。
しかしこれは危険ですね、私もつまずきそうになりました。


旧吹上隧道12
少し道が開けてきましたが、今度は道の左側半分が窪んでいます。おそらく川ができてしまっているのでしょう。

旧吹上隧道13
おっと、「旧吹上隧道」が見えてきました。しかし様子が・・・

旧吹上隧道14
アッー! 閉鎖されてる(orz この隧道を取り上げてるサイトを見た限り、口を開けてる写真しかなかったので、おそらく最近閉鎖されたと思われますが・・・。

というわけで隧道が通れないので、旧道まで戻り「吹上隧道」から反対側に抜け、残りの旧旧道区間を探索します。

旧旧道と現道
お待たせしました、最後の旧旧道区間に入ります。ちょうど黒沢バス停脇から分岐しています。

旧吹上隧道1
旧旧道に入ると、すぐに電気関連と思われる設備へ続く道が分岐します。旧旧道は当然右です。

旧吹上隧道2
小さなカーブを繰り返し、徐々に標高を上げていきます。途中、トラックの残骸が・・・。

旧吹上隧道3
朽ち果てたガードミラーがありました。おそらく旧旧道に唯一残っているものです。
そして奥に家が見えますが、実はこの旧旧道、現在も民家へ続く道として現役で使用されています。くれぐれもゴミなど捨てないようお願いいたします。また、旧旧道は民家のすぐ近くを通っているので、訪れる際は騒がないようご注意ください。

旧吹上隧道4
民家を過ぎたところで舗装が途切れ、旧旧道はゲートによって閉鎖され・・・てない・・・だと!?
開いてるってことは入っておkってことなのカナ?カナ?


旧吹上隧道5
入っちゃったよ・・・。ゲ、ゲートが開いてるのが悪いんだからねっ!

旧吹上隧道7
下を見ると、旧道の吹上隧道が顔を覗かせていました。旧旧道はカーブして、吹上隧道の真上を通過します。

とその時・・・
「何か用かい?」
人がいるYO(orz ゲートが開いてたからなんとなくそんな気はしてましたが・・・。

とりあえず事情を説明し、隧道を撮影する許可はいただきました。

旧吹上隧道9
話によれば、今年3月に封鎖されてしまったようです。少し遅かった(orz
1904年竣工、延長120mで、100年以上の歴史を持っています。

さきほど話しかけてきた方は市の職員の方で、定期的に隧道の調査に来ているそうです。

そして、もしホームページやブログを持っているなら伝えてほしいと言われたことがあったので、ここに書きます。

【最近、夜間に心霊現象を確かめようと大人数でここに押しかける人があとを絶たず、さらに火遊びまでしていくから怖い。近く民家の方からも苦情がきているから、ゲートから先へは絶対に立ち入らないでほしい。】

とのことでした。私も、職員の方から話を聞いたあと、すみやかにゲートの外へ出ました。写真撮影の許可をしてくださった職員の方には感謝しております。この場を借りてお礼申し上げます。


とてつもなく長くなってしまいましたが、以上で吹上峠のレポートを終了します。
次回からは再び鉄道に戻ります。
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鉄道や路線バスの写真撮影が趣味で、最近は道路系や深夜アニメ(「ラブライブ!」とか「ヤマノススメ」とか)にもハマってしまっている救いようのないニコ厨です(orz
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