道路遺構探索【大崩海岸編】!

私、N_stationは大学入試を終えました。更新を再開してまいります。
詳しくは こちら をご覧下さい。



この記事は「道路遺構探索【宇津の谷編】!」の続きとして書いています。ご覧になっていない方は こちら の記事へどうぞ。
今回紹介するのは焼津市~静岡市にかけて続く「大崩海岸」です。恐ろしい地名ですが、事実、この場所は落石が多発しており、ここを通る県道416号線(旧:国道150号線)は落石によりルート変更を余儀なくされた区間が存在します。一方、近くを通る東海道本線も他の理由ですがルート変更が行われており、廃線区間が存在します。

この2つの遺構は距離的にかなり近いため、2つとも訪れてみました。長くなってしまうので、この記事では県道416号線の遺構を紹介し、次の記事で同区間の東海道本線の遺構を紹介したいと思います。


【注意!】このレポートでは大変危険な場所の探索を行っています。実際に行きたいと思った方は、決して中途半端な気持ちでは行かないようにしてください。私は一切の責任を負いかねます。


宇津の谷の調査を終えた私は、県道208号線と県道213号線を南下し、再び焼津駅近くまで戻ってきました。その途中・・・

100円みかん
無人のみかん販売所ハケーン さすが静岡です。しかも100円! 左の袋なんて9個も入っていましたよ。個数にバラつきがあるのは、品種が違うからのようです。昼食代わりに1袋買いましたw

焼津駅北口
12時15分、焼津駅北口に戻ってきました。
宇津の谷から大崩海岸へ行く場合、一度焼津駅まで出ないと道が無くなってしまうんですよ・・・。

県道416号線1
12時25分、県道416号線に合流しました。この先、大崩海岸まで永遠とこの道を走ります。

県道416号線2
道路情報板に「通行注意 落石 石部~浜当目」の表示が・・・。そして歩道が消滅しました(orz この道は旧国道150号線ということもあり、交通量が多いので自転車の私としてはこの先少し心配です。

當目橋1
12時34分、親柱が緑色にペイントされた橋を発見。欄干が古そうなので調査をしてみることにしました。

當目橋2
反対側は右側親柱が新しく作り直されています。幅は2車線の車道ギリギリです。
左側親柱には「當目橋」と橋の名前が彫られていましたが、近くの標識には「当目小橋」と書かれており、名前が異なっています。
竣功年月は、親柱の風化が著しくよく見えませんでしたが、おそらく昭和3年10月かと・・・。かなりの年代物です。

當目橋3
この橋の変わった所は親柱だけではありません。橋のちょうど中間にある大きな欄干に文字が彫られているのです! 右側は「至静岡市」と書かれていますが、左側の「一一ニ○」は何なんでしょう。最後の漢字が読めません・・・。
謎が残る橋です。さて、では先に進みましょう。

県道416号線3
12時41分、標識に「大崩海岸」の文字が出てきました。この辺りから上り勾配がきつくなります。

當目隧道1  當目隧道3
12時45分、當目隧道に到着しました。隧道右上の部分に道路が被さっていますが、竣功当時はおそらく無かったと思われます。重厚な坑口です。銘板は右書きとなっており昭和初期の隧道のようですが、竣功年月は書かれていません。また、風化が著しく、特に「隧」が悲惨な状態になっています。

當目隧道2
内部は路側帯が完全に消え、かろうじて2車線を確保している状態です。交通量もかなりあるため、自転車の私にはかなりキツい場所でした。内部の撮影をする暇もなく、さっさと通り抜けます。

県道416号線4
當目隧道を抜けると目の前に現れたのは海と崖、そしてそのわずかな隙間を走る県道416号線。隧道1本でここまで景色が変わるとは・・・。どこぞの雪国みたいですw 分かりにくいですが、実は結構な上り勾配で自転車にはキツいです。

たけのこ岩トンネル1  たけのこ岩トンネル2
12時55分、2つ目の隧道「たけのこ岩トンネル」に到着しました。変わった名前ですねw 焼津側坑口は手前にロックシェッドが続いています。見た目からして新しいですが、これにはワケがあります。後ほど説明します。

たけのこ岩トンネル3
内部は新しいトンネルだけあって路側帯は付いています。写真では歩道があるように見えますが、トンネル出入口にかなりの段差があり、自転車は利用できませんw そもそもこの道は自転車で通るべきではないんでしょうが・・・。
トンネルを出た先に交差点があるため、その事を知らせる標識があります。

たけのこ岩トンネル4
静岡側坑口です。このトンネルが新しい理由ですが、写真をよく見るとトンネル入口手前、左側にガードレールに仕切られたスペースがあります。

県道416号線廃道区間
そう、廃道です。この区間、元々は海側を迂回するように続いていた道ですが、線形が危険だと判断されたのか、あるいは何か不具合があったためか、たけのこ岩トンネルが掘られたようです。
完全にゲートが閉まっており、先には入れませんでした。

県道416号線5
先へ進みます。カーブを続けながら、さらに上り勾配を続ける県道416号線。歩道がまったくないため、後方から自動車が来たときはスペースのある場所に停車して、自動車を通さなければなりません・・・。

小浜隧道1  小浜隧道2
13時05分、小浜隧道に到着しました。延長は50mも無い短い隧道ですが、昭和9年3月竣工とかなりの年代物です。

県道416号線6
巨大な掘割が出現しました。こんな場所に道を通すという発想がすごいです。心なしか上り勾配が緩くなってきました。

県道416号線7
13時11分、静岡市キタ―(・∀・)―!! 宇津の谷に続いて本日2回目の静岡市入りです。

県道416号線8
すっごい下るよ! 静岡市に入った途端に今までの登りが一転、急な下り坂へ。自転車の私としてはかなり嬉しいんですが・・・帰りはこれを登らないといけないんですよね・・・(orz


~この間、東海道本線の遺構を調査したため、時間いきなり飛びます~


石部隧道1
13時52分、石部隧道に繫がるロックシェッドに到着しました。そして後ろの景色に目指す場所が見えています! このロックシェッドと隧道を抜けると・・・

石部海上橋1  石部海上橋2
きたあああああ!! 海の上に架かる橋、昭和47年7月の竣工の石部海上橋です。
いえいえ、この橋は遺構ではありませんよ。このまま視線を左へ移すと・・・

大崩海岸1
県道416号線最大の旧道区間、大崩海岸です! 海上橋からも堂々としたロックシェッドが見えるこの旧道が、どうして廃止されてしまったのでしょうか・・・。

大崩海岸2
昭和46年7月、突如として幅45mに渡って土砂崩れが発生、1つのロックシェッド(洞門)と自動車1台を巻き込み、1人の犠牲者を出した・・・。

石部海上橋は、そんな悲しい自然災害によって急遽作られた物なのです。そして、土砂崩れのあった区間はそのまま廃道となっていきました。

しばらくの間黙祷をし、調査を開始します。
申し訳ございませんが、侵入経路については一切お教えする事はできません。現道とは完全に隔離されており、かなりの無理をしないと入ることができません。

石部第二洞門1
この廃道区間の一番焼津側に存在するのが、この石部第二洞門です。このあと、静岡側に向かって、第一洞門→第五洞門→第三洞門の順にロックシェッドが続きます。

石部第二洞門2
このように、石部第二洞門は著しく埋没しています。延長はかなり短いです。

石部第二洞門3
石部第二洞門の先はすぐに石部洞門が続くのですが、そのわずかな明かり区間に植物が密集して生えています。冬場だからまだよいものの、夏場はたぶんここを越えるのは無理でしょう。


と、突然「パラパラ・・・」と崖のほうから落石の音が・・・。これは危ないと急いで石部第二洞門の中に戻りました。そう、大崩海岸は現在でも落石が絶えないのです。
ここで突破しても大丈夫なのか、それとも引き返すべきか・・・私の判断が問われます。無理に突破して落石に遭ったりしたら、最悪死も考えられるわけで・・・慎重に判断をしなければなりません。

少し悩んだ挙句、「5分間落石がなければ突破、落石があれば引き返す」という結論に達しました。

~5分後~

石部洞門2  石部洞門1
落石がなかったので、素早く突破しました。「石部洞門」は昭和18年竣工、今年で66歳の洞門です。だいぶ老朽化が進んでいるはず・・・。

石部洞門3
美しい・・・。等間隔に並んだ柱、その隙間から差し込む光・・・こんな光景は今まで見たことがありません。ただ、右側の柱がいくつか歪んでいる気が・・・。どうやら長居は無用のようです。

石部洞門4
柱の間から見えるのは、海と空、そしてこの洞門に代わる石部海上橋。あの橋を快走していく自動車のうち、どれくらいのドライバーがこの旧道の存在に気付いているんだろう・・・。
というか、柱の状態が明らかに危ない。鉄筋がむき出しです・・・。海に面しているから、老朽化も早いんでしょうね。

石部洞門5
静岡側にゆくにつれてどんどん悪化する柱の状態・・・。そう、落石現場です。さすがにこれ以上先へ進む気にはなれませんでした。人が亡くなった現場ですし・・・。

ここで短く黙祷をし、すぐに旧道から抜け出しました。


大崩海岸5
「大崩海岸」という名前からして恐ろしい名前の場所・・・。そこは現在進行形で落石が多発する、決して名前負けしない危険な場所なのです。この場所で起こった悲しい事故は、決して忘れてはいけません・・・。


最初にも書きましたが、この遺構は本当に危険です。決して中途半端な気持ちでは訪れないで下さい。また、いかなる災害に遭われましても、私は一切の責任を負いかねます。


さて、次回は、今回は飛ばした東海道本線の旧線を紹介したいと思います。今回の遺構からも非常に近い場所に存在しています。お楽しみに! 
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Author:N_station
鉄道や路線バスの写真撮影が趣味で、最近は道路系や深夜アニメ(「ラブライブ!」とか「ヤマノススメ」とか)にもハマってしまっている救いようのないニコ厨です(orz
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